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卒業式【Actt2】
会場の中に入ると、席は半分以上埋まっていた。
席に着かず立ち話をしている学生の傍を魅流紅が通り過ぎると、皆珍しい物でも見るかのように視線を向けてくる。
(これでいいんだわ。皆、私を見て!)
魅流紅は心で喝采を上げていた。
見られる事に快感を覚える。
長い女装生活で覚えた快哉である。

会場正面のボードで座席の位置を確認して席に着く。
席には各卒業者名が記載した紙が貼られていた。
【中泉 魅流紅】
(ちゃんと名前変更されている・・・)
それはほっとすると同時に妙な違和感も覚えた。
二度目の豊胸手術後、剛様の御命令で戸籍上の名前を変更していたのである。
役所を訪れると、何事もなくスムーズに手続きを終えた。
何か問われると思い、ドキドキしていたので拍子抜けである。
剛様の手回しがあったからであろう事は間違いない。
その後、女装姿で学生課を訪れ氏名変更の手続きをしていた。

席に着いても、好奇の視線が止むことはない。
前の席でも後ろを振り向き、他を見るふりをして魅流紅をチラ見する者もいる。
隣の男子学生も何度もチラ見してくる。
大体卒業式に金髪で出席する者など、奇異な存在にしか映らないであろう。
ましてや美女である。
男女問わず興味津々なのは隠しようがない。
そんな好奇の視線に晒されていると開始時間になった。
600名からいる卒業生の名前が呼ばれていく。
そして
「中泉・・・みるくさん」
「はい!」
自分の名前が呼ばれた。
姓の後、名前まで若干時間があったように思えた。
全員の名前が呼ばれた後、学科代表者各一名が壇上で卒業証書授与される。
その姿を見ていて卒業の実感が込み上げてくる。
頬を涙がつたう。
その涙の意味は、感無量なのか、それとも変貌した自分への悲哀の涙か・・・わからなかった。
ハンカチで涙を拭い卒業証書を受け取るべく、指定された列に並ぶ。
学生証と引き換えに卒業証書を受け取り出口へ向かうする途中、同じゼミ生3人が談笑する姿を目にした。
近付いていくと、一様に一瞬驚きの表情を浮かべる。
「中泉です」
「?」
「諫早ゼミの中泉です」
「え・・・」
「中泉君?」
「はい中泉歩夢です」
「本当に?」
「カミングアウト?卒業の日に・・・」
「そういう事になりますかね・・・」
「名前も変えました」
「女ネームに?」
「はい。中泉魅流紅です」
「みるく?」
そんなやり取りをしていると袴姿の学生二人が会話に割り込んできた。
「知り合いなの?」
「同じゼミの中泉君だって・・・女になったんだってよ」
「え!?」
「中泉君?」
「あ・・・ああー」
「あの中泉君なの?」
「嘘!信じられない」
「名前も魅流紅に変えました」
「みるく!?」
「すっごーい」
5人に囲まれている内に軽い眩暈を覚えた。
ちょっとした興奮状態に陥り気持ちが高揚してきたのである。
「ごめんなさい。行かなくちゃ」
5人の間を割るようにして、その場を離れた。
会場の外に出ると立ち止まり荒い息を吐く。
「はあはあ・・・」
胸を押さえて息を吸い込むと、大分落ち着いてきた。
スマホを取り出し運転手に全て終了した旨を伝える。
足早にその場を離れ、指定された場所へ向かう。
既に車は待っている。
車に乗り込む。
「お待たせしてしまってすいません」
「今到着したばかりでございます」
「出してください」
急いでキャンパスを離れたかった。
5人に囲まれた時、自分だけが稀有な存在である事を思い知らされたような気がしたのである。
大学生の自分から逃避したい衝動に駆られたのであった。
少しずつ落ち着いてくると、現実に引き戻されてくる。
夕方、ホテルで行われる謝恩会に出席しなければならない。
やがて車は袴の仕度をしたホテルへ戻ってきた。
昨夜から宿泊しているホテルである。
「有難うございました」
会釈をして車を降りホテルに入る。
フロントの前を通り足早にエレベーターに乗り込む。
部屋のベルを鳴らすと、中から金髪の女性が迎えてくれた。
「お帰りなさ~い」
「すいません。また御支度を御願い致します」
「これ剛様から」
一通の封筒を渡された。
「卒業おめでとうのメッセージかしら?」
封筒を開けてみる。
中には一枚の便箋が入っていた。
「!!」
魅流紅は声にならない声を上げた。
「そんな・・・」
そして思わず呟いていた。
その場を動けない。
「あら?違ったみたいね」
命令が書かれているだろうなとは思ったが・・・

『謝恩会で男を逆ナンパして連れ出しSEXをしなさい』
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卒業式【Actt1】
2017年3月25日
私は慣れ親しんだキャンパスへ向かっていました。
電車で最寄駅まで行って、そこからいつも通り徒歩の予定でしたが・・・
キャンパス付近まで車で行くように命じられ、ベンツで送って頂く事になりました。
車中、外を見るとスーツ姿の男子学生に華やかな袴姿の女子学生が大勢キャンパスに向かう姿が見えます。
車はキャンパスの程近くに車が止まりました。
「魅流紅様、気を付けていってらっしゃいませ」
「有難うございました」
私は会釈をして車を降りました。
車を降り空を見上げます。
済みきった青空に映える太陽が、とても眩しく感じます。
近代的な建物のキャンパスの敷地に入り、卒業式が執り行われる記念館へ歩を進めます。
途中、男子学生だけでなく女子学生の視線が、はっきりと突き刺さるように向けられるのを感じます。
「すっげー美人!あんな娘いたかぁ?」
立ち話をしていた二人組の男子学生の一人が、はっきりと聞こえるように驚嘆の声を上げます。
私は思わず立ち止まり、男子学生の傍まで歩み寄り声をかけました。
「有難うございます。御世辞でも嬉しいわ」
「えっ・・・」
ちょっと驚いたような表情を浮かべる男子学生に微笑みかけると、その場を後にしました。
(御世辞だなんて思っていないわ・・・)
私は自分が美貌の持ち主なのだと認識している。
その辺の美人美女と呼ばれる女子学生に負けてはいない。
いや、キャンパスクイーンに選ばれた女子学生と同等、もしくはそれ以上だ。
それでなくても、派手過ぎる装いである。
卒業式なので、装いは勿論袴姿。
それも特注の一品物。
着物は振袖が良いなと考えていたが、成人式との差別化を顧みて小袖にするよう『叔父である剛様』から御達しがありました。
小袖は深紅地に白と黄色と桃色の大輪の花を三匹の黄金蜘蛛が被うという斬新な絵柄。
衣紋の下辺りには大きな黄金蜘蛛が描かれています。
半襟は内側に金に重ね合わせて黒。
袴帯はオレンジ。
パールの帯飾りとアクセントに白とピンクの大輪のコサージュ。
袴は紫赤ぼかし。
裾には絞り地で描いた幾つもの大輪の薔薇が上から下裾に斜めに大きく描かれている。
大輪の薔薇に黒色のタランチュラが群がっている。
ブーツはワインレッドのローヒール。
手に持っているのは巾着の形をしたレッドバッグで、ピンクの花柄に黒い蜘蛛のデザインが描かれています。
髪は、この日の為にブリーチしてゴールドに染色済み。
眉毛もゴールドカラーだ。
ゴールドのヘアは右片側に髪を集めロングカールにして、左側は細かく編み込んでいる。
右側は、赤桃橙の花飾りの上を今にも蠢きそうな金のタランチュラの飾りが覆っている。
左側の編み込みに大きな深紅に金色の紐付きリボン。
左耳に3cm大のゴールドスパイダーのイヤリング。
右耳にはレッドスパイダーのピアス。
左の薬指にゴールドスパイダーリング。
右の中指にはブラックスパイダーリング。
誰がすれ違っても振り返る斬新過ぎる袴姿である。
蜘蛛とタランチュラのコーディネートは剛様の意向によるものだった。

式場である記念館に着き、中に入ると学部席を探す。
席順は自由だ。
一番端が開いていたので席に着いて辺りを見渡す。
まだ席に付いている学生はまばらだ。
やはり袴姿の女子学生は目立つが、その中でも自分は際立って目立つ。
入学式で初めてこの記念館を訪れた日が否応でも思い出される。
あの日あの時、今の自分が置かれた状況を想像し得る筈もなかった。
入学式にメンズスーツ姿で出席した自分が卒業式には女袴姿で出席しようとしている。
まるで入学式と卒業式の自分は別人であるかのようだ。
大学生活の自分の変遷に思いを馳せている内に徐々に席が埋まっていき、開式の時間が迫ってくる。
隣の席は空いていて、一つ離れて袴の女子学生。
普通の井出達の袴姿。
それに比べて自分は華美過ぎる袴姿。
好奇の視線が突き刺さるのを感じずにはいられなかった。

やがて式が始まった。
奏楽でスタートして開式。
学位記修了証書授与、総長告辞、卒業生答辞。
式は淡々と進んで行くように感じられた。
合唱・斉唱が終わり閉式。
退屈だった式を終え、記念館の外に出る。
4年間共に過ごした者同士思い思いに談笑する姿を見て、ちょっぴり寂しくなる。
寂しさを紛らわすようにスマホを取り出すが、直ぐに手持ち無沙汰になってしまった。
皆、スマホを片手に記念撮影する光景を目にして、自分とは全く違う4年間を過ごしてきたんだなと、ちょっぴり羨ましさを覚える。
自分が選んだ道を進んだのだからと自分に言い聞かせ、キャンパスを徘徊する事にした。
『まだ会った事のない旦那様』から、その派手すぎる袴姿を一人でも多くの学生達に見せびらかすよう命令されていたからである。
途中立ち止まりながらスマホで自撮りをする。
ピースして見たり、唇を尖らせる姿は、いくら自撮りとは言え見る人から見れば滑稽な光景だろう。
自撮りに飽き、コンパクトを取り出し自分の顔に見入る。
(いつ見ても美人さんね・・・)
無整形でこの美貌。
男の時と比べて、化粧するだけでこんなに変貌するのだ。
(皆、驚くだろうな・・・)
特に親しい友人がいる訳ではないが、同じゼミ生等は自分の姿を見て驚くだろう。
女装した姿を披露するのは初めてという事もある。
だがそれだけではない。
胸である。
一年前からホルモン投与を始めてはいたが、目立つ程膨らんでいた訳ではない。
だが現在は立派なバストに成長している。
2段階の豊胸手術でHカップの巨乳と化していたのだ。
一度目の豊胸手術は12月。
年内最後の講義終了後、その足で直ぐに美容外科に向かい豊胸手術を施していた。
二度目は今月に入って直ぐ。
既に痛みは引いて巨乳も、しっくりと肉体に馴染んでいたのである。

袴姿に覆われた巨乳に手を当てながら歩を進める内に、間もなく卒業証書授与の時間が近付いていた。
指定された会場の前までくると、中へ入っていく学生でごった返していた。
「ふう・・・」
溜息を付くと、会場に足を踏み入れた。
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